世界性の健康デーとは
世界性の健康デー(World Sexual Health Day/略称:WSHD)は、普段見過ごしている「性の健康」を改めて考えて推進する日です。
性の分野の国際研究者組織である”性の健康世界学会(WorldAssociation forSexual Health/略称:WAS)”が2010年に制定しました。
2010年を第1回目として、9月4日を「世界〈性の健康〉デー」に定め、世界各国で性の健康(セクシュアル・ヘルス)および性の権利(セクシュアル・ライツ)を推進していくことになりました。
日本でも2010年以降、毎年記念イベントを開催しています。
過去のイベントについてこちら
性の健康世界学会(WAS)とは
性の健康世界学会(World Association for Sexual Health/略称:WAS)は、「性の健康の推進」をミッションに掲げる、性の分野の国際研究者組織。2005年に改称し現在の名称になる前は「世界性科学会( World Association for Sexsology)」と称していました。
1978年より、性の健康と権利に関する活動をグローバルに展開しています。性の健康の領域では最大規模で、世界各国の経験豊富かつ学際的な性科学者を会員としています。近年は特に、健康問題全般と社会正義にとって重要な要素である「性の健康と権利」の保障が、各種公共政策に反映されるように活動しています。そのための資金は、個々人、各種財団法人、企業、各国政府など、幅広いネットワークによって支えられています。
WASの活動は、あらゆる人々の性の健康を推進すること。WASが掲げる目標は、
・学びを通じて性的に健康な生活・生涯の実現を目的とする「セクシュアリティ(性)教育」
・性の健康を回復することを目的とする「臨床性科学」
・性の健康の達成と維持に関わるエビデンスを集積する「性研究」
など、多くの学術分野に共有されています。
WASが掲げる「世界性の健康デー」の目的
コンセプト(CONCEPT)
性の健康と権利の重要性を国際社会に広めること。
目的(PURPOSE)
健康全体を考える上でも大切な位置を占める「性の健康」について、社会での議論や認識を高めること。
性に係わる問題について話したり、情報や社会的資源にアクセスすることは、あらゆる人々に保障されるべき権利であることを示すこと。
エートス(ETHOS)
主催団体であるWASが掲げる価値と活動目的に沿って、セクシュアリティについての、健康的で責任ある個々人の表現を推進・支援すること。なお、WASはその実践において倫理的かつエビデンスに基づいていることをコミットメントとしています。
活動内容(ACTIVITIES)
公共スペースにおける集会など。